
職人の心を、ねじれたかたちに
ねじくれている最中、「ねじれもなか」が世に出たのは平成21年1月。遊び心と職人のこだわりから生まれた、ゆたかやの定番商品です。
遊び心が欲しい
きっかけは素朴な思いつきでした。土浦市のレンコンや水戸の納豆は一級品で、食べても非常においしい。けれど、茨城の人が他県へお邪魔したとき、胸を張りながらもさりげなく「粗品ですが」と差し出せるお菓子は、意外と少ないのではないかと感じていました。
茨城県らしく、きどらず、飾らず、手に取りやすい価格。それでいて、観る人が観れば分かる、きらりと光るセンスのあるものを作りたい。それが当初の思いでした。
模型作りから始まった
中身については、団子作りの経験から自信がありました。課題は「職人の矜恃」や「頑固なこだわり」を、どう伝えるか。つまり、パッケージをどう形にするかということでした。
東京の企画会社ではなく、地元つくばの企画会社へ相談。気軽に打ち合わせを重ね、模型まで持ち寄る、地元ならではの泥臭く真剣なものづくりが始まりました。


職人はねじれている
「職人はねじれている」。企画会社から提案されたコンセプトです。納得できるまで作っては壊し、採算度外視で何かをゼロから作る。時間や費用だけでは測れない職人の姿勢を表しています。
とび職の「ねじりはちまき」のように、職人の道具や装いには、ぎゅっとねじられたものが多い。ならば、その形をお菓子そのものに表現しよう——それが、ねじれた形の出発点でした。
ねじくれている最中
ねじれた形を実現するには、最中の皮の金型を一から作る必要がありました。永く定番商品にしたいからこそ、後継ぎがいて、長く付き合える金型職人を探す必要もあります。仕事上のつてを頼り、五、六軒ほどの職人を訪ねました。
パッケージの「ねじれもなか」の文字は地元の書家へ依頼。お菓子が大胆にねじれているからこそ、外見は流麗に、できるだけシンプルに。団子に串を通した意匠を持つ、ゆたかやのロゴもこの商品のために特別発注しました。
どこまでこだわりを貫けるか
前口上を印刷した栞にもこだわりました。これだけの時間と労力を費やしたからには、その背景まで伝えたい。形が整えば、次は中身です。
最中はシンプルなお菓子だからこそ、素材選びが重要です。小豆には、最高級の北海道・音更の豆だけを使用しました。一般的な小豆より割高でも、ここまで来たら妥協はできません。
平成21年1月の発売以来、「ねじれもなか」は狙いどおり定番商品へ育ちました。茨城から他県へ行く人が密かな誇りを持って、さりげなく相手に差し出せるお菓子。そんな存在を目指し、茨城の地で職人仕事を続けています。



ねじれもなかについて
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